シャッターは劣化や故障により交換が必要になることもあります。
交換にかかる費用はシャッターの種類によっても異なるため、使っているシャッターの価格相場を押さえておきましょう。
交換費用は工夫次第で抑えることもできます。
今回は、シャッターの交換が必要になるケースと費用相場、交換費用を抑えるコツをご紹介します。
シャッターの交換が必要なケース
シャッター交換が必要になるのは、シャッターの使用感が悪くなった時です。
動きが悪くなったり壊れたりしたときだけでなく、手動シャッターから電動シャッターに変えるのにも交換が必要な場合があります。
シャッターの寿命を感じたとき(開閉の不具合や異音)
使っているシャッターの寿命を感じたら交換を検討しましょう。
そろそろ寿命というサインは、開閉時の動作不良や「ギーギー」といった異音です。
動きの悪さや異音はシャッターの変形やサビなどが原因で、年数が経つと起こりやすくなります。
壊れて動かなくなるまで放置すると、新しいものを設置するまでシャッターを使えなくなってしまいます。
そのため、劣化による不具合を発見したら、壊れる前に交換が必要です。
地震や台風による大きな破損を受けたとき
地震ではシャッターのゆがみや倒壊の恐れがあり、台風では雨風による汚損やゆがみ、飛来物の衝突による損傷が起こります。
地震や台風による破損はある日突然起こり、予測も立ちませんし、シャッターの使用年数に関わらず、起こる可能性があります。
自然災害による破損は防ぎようがなく、被害の大小もその時々で異なります。
自然災害の後はいち早くシャッターの動作を確認し、被害が大きい場合には早めに交換の手筈を整えましょう。
手動シャッターから電動シャッターに交換したいとき
手動シャッターが不便に感じたら、電動シャッターへの交換が効果的です。
電動シャッターは離れている場所からでもリモコン操作でシャッターの開閉ができ、力のない人でも操作しやすいのがメリットです。
近年の手動シャッターは、モーターを取り付けるだけで電動化できますが、古いシャッターの場合は電動化に際して全交換が必要な場合もあります。
シャッターの取り替えに掛かる費用と時間
シャッターの交換・修理には、まとまった費用と時間が必要なイメージがないでしょうか?
実は高額な費用が掛かるケースばかりではありません。
シャッター交換にかかる費用と時間、交換の際の注意点をまとめました。
シャッターを交換する前の注意点
シャッターの破損や劣化、動作不良が起こった際、実際には多くのケースで大掛かりな修理は必要なく、少額で修理できます。
あまり不安に思うことなく、まずはどのような修理が必要で、いくら費用がかかるか、相場を知ることから始めましょう。
一番よくないのは、コストがかかるのを恐れて、放置したり苦手なのにDIYに挑んだりすることです。
自己判断で対応を誤ると、劣化や破損が大きくなり余計に修理費用がかかるかもしれません。
シャッター交換の相場価格
小さな補修で直る場合には少額で済むこともありますが、シャッターを丸ごと交換する際にはそうもいきません。交換費用の相場は以下の通りです。
種類 | 相場価格 |
窓用シャッター(手動) | 8万円~15万円 |
窓用シャッター(電動) | 10~35万円 |
ガレージシャッター(手動) | 10万円~25万円 |
ガレージシャッター(電動) | 30万円~50万円 |
>シャッターの価格はいくら?設置費用を抑えるコツも紹介します
電動シャッターの交換費用
電動シャッターの交換費用は、基本的に手動シャッターよりも高額になります。
モーターや電気工事などの費用が別途必要となるためです。
電動シャッターでも素材や種類によって価格に幅があるため、予算に合うものを探しましょう。
手動シャッターの交換費用
手動シャッターは電動よりも安価で、導入しやすいのが魅力。
コストダウンしたい時には手動がおすすめです。
電動とは違って自分の手で開閉しなければいけませんが、健康な人なら特に問題なく使用できます。
ただし、お年寄りや力の弱い方には徐々に負担となってくる可能性はあります。
長期間使うことを前提に、自分の体力で使い続けられるか判断しましょう。
その他費用について
シャッターの交換には、本体や工事費用以外のコストもかかることがあります。
設置場所の状況次第で変わるので、必要に応じて予算に組み込んでおきましょう。
・撤去費用
シャッターを交換する際は、古いシャッターを取り外し、捨ててもらうための撤去費用がかかります。
シャッター交換では必ず発生する費用です。
撤去するシャッターの大きさなどによって費用は異なりますが、2万円~6万円が相場です。
・足場代
高所作業が必要な場合のみ足場代がかかります。
約5メートル以上の高さで取り付け工事が必要な場合には、必要となることが多いでしょう。
足場費用はシャッターの大きさや高さ、足場の組み方や設置の難易度によっても変化することがあります。
シャッター交換に掛かる期間
シャッター交換に掛かる時間はそれほど長くありません。
古いシャッターの撤去と新しいシャッターの設置までやった場合でも、丸一日あれば終わります。
ただし、業者によっては移動や廃材の撤去に時間がかかることもあるため、スケジュールを立てたい人は問い合わせが必須です。
また、業者の都合によって工事予定日が伸びることもあります。
使う人と予算に合わせて選ぶのが大切カニ!
交換費用を安く抑えるための方法
シャッターの交換費用を安く抑えるために、以下の3点を試してみてください。
・火災保険が適用されるか確認する
・価格からシャッターの種類を選ぶ
・複数の業者に相見積を取る
それぞれ詳しく解説します。
火災保険が適用されるか確認する
シャッターが壊れた理由、保障内容、金額によっては、火災保険を使えることがあります。
まずは保険を使えるかどうか確認してみましょう。
基本的には、風災特約をつけている場合、自然災害による故障には保険が適用されます。
ただし、応急処置の費用や20万円以下の被害では、保険が使えないことがあるので、保障の対象に当てはまるかどうかも確認してみてください。
価格からシャッターの種類を選ぶ
予算に不安がある場合には、価格帯から次につけるシャッターを選ぶことも大切です。
シンプルなシャッターや手動シャッターを選べば安く抑えられます。
逆に電動シャッターは便利ですが、価格は高めです。
コストと利便性のバランスを考えて、予算的に無理がなく、快適に使えるものを選びましょう。
複数の業者に相見積を取る
複数の業者に相見積りを取り、比較しながら業者選びをすることも大切です。
相見積もりを取ることで自身のケースの相場がわかるため、高すぎる業者や安すぎる業者を避けることができます。
業者選びの際には、修理費用だけでなく含まれる作業内容も確認し、安かろう悪かろうにならないように注意しましょう。
高すぎるのはもちろん、安すぎる業者も工事の質が悪いことがあるため要注意です。
古いシャッターの交換は業者に依頼しよう
シャッターの交換費用を抑えようと、無理してDIYに挑むのはおすすめしません。
自己流で交換しようとすると思わぬ事故が起こる可能性もありますし、余計に費用が大きくなることもあります。
実際には交換が必要なく、思ったより安く修理できることも多いため、まずは業者に見積もりを依頼しましょう。
また、交換が必要な場合も、火災保険の利用などで自費を抑えられることもあります。