ガレージシャッターを後付けすることには、いろいろなメリットがあります。
車庫や駐車場に大切なマイカーを駐車している場合、シャッターの後付けを検討してみませんか?
ガレージシャッターの後付けの方法やリフォーム費用、シャッターの選び方などを詳しく解説します。
どうしてガレージシャッターを後付けしたくなるのか?
ガレージシャッターは、見た目の面でも実質的にも、さまざまな役割を果たしています。
ガレージシャッターを設置している住宅も多く、シャッターのないガレージを持っている方が後付けの検討を始めることもあります。
では、なぜガレージにシャッターを取り付けるのでしょうか?
その理由とシャッターに期待する効果を紹介します。
車体を守るため
ガレージにシャッターを後付けするのは、ガレージ内の大切なマイカーを守るためです。
ガレージにシャッターがあるのとないのでは、車体の安全性は大きく異なります。
開放的なガレージは、マイカーの出し入れもしやすく、コストもかかりません。
しかし、天候や災害のリスクや自然による被害を車体がダイレクトに受けてしまいます。
屋外の駐車場やシャッターのないガレージでのリスクとしては、風雨による水や泥、ホコリ、さらに野生動物の侵入による汚損、糞の被害などがあります。
また、台風の際に飛来物が車体に当たるかもしれません。
ガレージシャッターがあると、こうした被害から車体を守り、いつもキレイな状態で車体を維持できます。
また、ガレージ内にもホコリや枯れ葉、雨などが入らず、清潔な空間を維持できるでしょう。
防犯性を上げるため
ガレージにシャッターを付けると、防犯性が高くなります。
ガレージシャッターには鍵もかかりますし、堅牢な作りなので、簡単に外から関係のない第三者が侵入することができません。
屋外の駐車場やシャッターのないガレージでは、マイカーが自然災害だけでなく人災のリスクにも晒されています。
簡単にガレージ内に入り、大切な自動車を傷つけることも簡単です。
また、ガレージにシャッターがないと、車庫に自動車が駐車してあるか否かによって、自宅の在不在が簡単に予測できます。
ガレージシャッターが付いていれば、マイカーへの手出しも出来なくなりますし、現在自動車が車庫にあるかどうかも見えません。
車上荒らしなどの自動車への人的被害を食い止め、さらに自宅への空き巣被害も減らせるでしょう。
見栄えを良くするため
ガレージシャッターは、自宅の見た目も改善してくれます。
住宅の顔は玄関の門扉ですが、ガレージのあるお宅では、ガレージの方が外からの見た目を印象付けることもあります。
ガレージにシャッターが付いていると、ガレージ内が多少散らかっていても目につかず、スッキリと見せてくれるので安心です。
ガレージの中は、交換用タイヤや工具類など、自動車関連の用品をおくことが多いものです。
また、それ以外にも自転車やガーデニング用品など、外で使用するアイテムを置いていることもあります。
こうしたものが雑多に置かれていると、自宅の外壁や門扉がキレイでも全体の印象が悪くなりがちです。
ガレージシャッターがあれば、これらの散らかりも隠せて、見栄えがよくなります。
また、ガレージシャッターと外壁がフラットになると、家全体が統一感を持ち、より美しく見せることができるでしょう。
ガレージシャッターの後付け方法
ガレージシャッターの後付けは、業者に依頼するか、DIYで行うかの2択になります。
どちらにもメリットとデメリットがあり、仕上がりの満足度にも差が出るため、慎重な選択が必要です。
よりコストパフォーマンスが高い方を選び、後悔のないようにしましょう。
業者に依頼する
ガレージシャッターの後付け工事を施工業者に依頼する場合には、コストはDIYよりも高くなります。
費用はガレージシャッターの本体価格と施工費用、さらに業者のタイプや場所によっては出張費用などが追加でかかるかもしれません。
しかし、その反面、プロによる施工のため、仕上がりの満足度は高いでしょう。
また、電動シャッターのように配線工事なども必要になると、素人の力では及びません。
工事に関するすべての不安なく、任せきりでガレージシャッターを付けられるのが業者による施工です。
業者に実際に依頼する際には、業者選びは慎重に行う必要があります。
複数社に対して見積もりを依頼し、内容と価格を比較して良い業者を選びましょう。
コストがかかる分、良い仕事をしてもらうためにも、業者を厳選することが大切です。
DIYで自作する
ガレージシャッターは、DIYで作ることも可能です。
大きな部品もありますし、機械に苦手な人にとってはDIYなど出来ないように見えます。
しかし、DIYの得意な人やシャッターの構造に理解のある人ならば、自作することも不可能ではありません。
コストはシャッター本体の代金だけで、施工費用を抑えることができます。
ただし、DIY初心者や機械が苦手な人にはDIYはおすすめできません。
重量のあるシャッターの取り付けは、一人でするのは難しいですし、体力のない人にも難しいでしょう。
比較的軽量な手動シャッターであっても、シャッターは重量があり、特にシャッターケースを入口の上部に設置するのは大変です。
配線工事の必要な電動シャッターや重量のある部品の取り付けなど、難易度の高い作業もあります。
ガレージシャッター後付けの価格
ガレージシャッターを後付けする際には、いろいろな費用がかかるものです。
価格相場を理解しておくと、見積もり内容をより現実的に見ることができます。
新しいシャッターを取り付ける場合、修理交換などのリフォームの場合に分けて、価格の相場を確認しましょう。
新たに設置する場合
ガレージシャッターを新しく取り付ける際の費用目安は、手動と電動、素材の種類などで変わります。
また、業者によっても価格が異なるため、前述の通り見積もりで比較することが必要です。
一台用シャッターの価格相場は、手動で20~30万円、電動で40~50万円です。
また、電動でもオーバースライダータイプのシャッターは、50万円以上とワンランク高くなります。
電動シャッターの方がモーターが付いていたり配線が必要だったりと費用が高くなる傾向です。
また、シャッターの施工を依頼する場合には、業者のタイプによっても価格相場が変わります。
個々の業者ごとにも差はありますが、一般的には大手シャッターメーカーの費用は高く、リフォーム専門業者は比較的リーズナブルな傾向です。
シャッターの素材は、メジャーなスチール製がもっとも安価で取り入れやすいでしょう。
木製シャッターは風合いは良いですが、価格は高めでメンテナンス費用もかかります。
シャッターの価格相場は、種類や素材、業者などで変わるため、一概には言えませんが、数十万円は見積もっておきたいところです。
できるだけ費用を抑えるためには、見積もりで施工費用を吟味しましょう。
修理・リフォームの場合
ガレージシャッターの修理・交換の費用目安は、作業内容によって異なります。
修理では部品の交換になることが多く、場合によっては高額な費用がかかります。
手動シャッターの交換では、価格相場は交換となる場合が多く約10〜25万円程度です。
電動シャッターの場合には新設での後付けの場合と同じく、リフォームでも25万円以上と手動シャッターよりも高くなります。
リフォームの場合には、古いシャッターの撤去費用として約5万円程度の費用もかかります。
故障した部品によってはもっと安くなることもありますが、全部交換となったら高額な費用がかかることもあるため注意が必要です。
また、手動シャッターと電動シャッターの違いでも価格が変わるため、最初の新設時にリフォームのことまで考えた上で選択すると良いでしょう。
ガレージシャッターの選び方
ガレージシャッターを選ぶ際には、シャッターの種類ごとのメリットデメリット、特徴などを知っておきたいところです。
素材や操作方法など、総合的にコストパフォーマンスが高く、長く愛用できるものを見つけましょう。
ガレージシャッターの種類には、以下のものがあります。
- 巻き上げ式
- オーバースライダー式
また、素材によっても見た目の印象が大きく変わるものです。
以下の4種類の他、強化ガラスを使った窓付きのシャッターもあります。
- スチール製
- アルミ製
- ステンレス製
- 木製
>ガレージシャッターの種類はいくつある?構造と特徴を徹底解説
また、ガレージシャッターは手動と電動があり、開閉の仕方が異なります。
コストも違いますが、利便性も違うため慎重な選択が必要です。
選ぶポイントはたくさんあるので、総合的に絞り込むことが大切です。
また、上下に開閉するシャッターの他に、引き戸のように横に開く横引きシャッターもあります。
手動でも快適な使い勝手なので、選択肢の一つにしてみましょう。
まとめ
ガレージシャッターは、大切なマイカーや車庫内に収納した品々を安全に守ってくれるものです。
防犯だけでなく、見た目にもスッキリとするので、総合的な面からガレージにシャッターの後付けを検討してみましょう。
ガレージシャッターにはいくつもの選び方があり、取り付け方も業者に依頼するだけでなくDIYを選ぶこともできます。
より快適で安心して取り入れられる方法やシャッターを選び、自宅のガレージの環境をより良いものにしましょう。