戻る
閉じる
横引お役立ちコラム
コラム一覧 ≫ シャッターが重いときに実施するバネの調整方法
2021年09月15日配信
シャッターが重いときに実施するバネの調整方法

「最近シャッターが重くなった」と感じたら、バネの調整が必要かもしれません。
シャッターはさまざまな原因で重くなることがありますが、シャッタースラットの巻き上げが気になった時はバネの調整をまず考えましょう。
なおシャッターのバネの調整は危険なので、誤った方法で行わないよう注意が必要です。

 

シャッターが重くなったらバネ調整が必要かも

シャッターのカギ

シャッターが重くなる理由について、バネが原因の場合とそれ以外の場合に分けて解説します。
シャッターの仕組みと、重くなるメカニズムを把握することで、必要な対策を探ることができます。

 

バネの緩みによりシャッターが重くなる

シャッターが重くなる現象は、スプリングシャフトのバネが緩むことで起こりやすくなります。

 

普段、手動シャッターが簡単に開くのは、バネが縮もうとする力が、シャッターを持ち上げる人間の力に加わるからです。
しかしバネが緩んでいると、バネが縮もうとする力も弱くなるため、持ち上げる人間がより大きな力を出さなければ開かなくなります。

 

例えば仮に、シャッターを開くのに必要な力を「10」、正常な状態のバネが縮もうとする力を「5」とするなら、人間も「5」の力を出すだけでシャッターを開くことができます。
しかしバネが緩んで「3」の力しか出せなくなった場合、人間は「7」の力を出さなければシャッターを開けません。
その結果、シャッターが重くなったように感じるのです。

 

>シャッターが重い、動きが悪い…原因と対処法を解説します!

 

 

バネの緩み以外でシャッターが重くなる原因

シャッターが重く感じる際には、バネの緩み以外にも以下のような原因が考えられます。

 

日常的なシャッターの利用で自然と発生することもある事態なので、動きにおかしな点がないかを日々確認し、異常があれば早期に発見することが大切です。

 

サビの発生や潤滑油の不足

サビの発生潤滑油不足が原因で、シャッターが重く感じることがあります。

 

可動部分に発生したサビや、潤滑油の不足は、シャッタースラットやガイドレールに余計な摩擦を生みます。
摩擦が大きくなることで、開閉時に重さを感じやすくなるのです。

 

シャッターの開閉時に「キーキー」という嫌な異音がするようになったら、摩擦が発生しているサインかもしれません。
異音がしてシャッター重いと感じた場合には、バネの緩みだけではなく、サビの発生や潤滑油不足を疑ってみましょう。

 

>シャッタースラットとは?シャッターの構造と各部品の名称

 

シャッターの歪みや変形

シャッタースラットの歪みも、シャッターが重く感じるときに考えられる原因のひとつです。

 

シャッターは、細長い板のスラットが連なって入口や窓を覆っています。
その板状のシャッタースラットは、全てがキレイに平らに並んでいるからスムーズに巻き上がります。
ところが、シャッタースラットが何らかの原因で変形してしまうと、巻き上げの際にその部分が余計な負荷を与え、重く感じられるのです。

 

シャッタースラットは意外と繊細で、雨風や何らかの物体の衝突などでも歪んでしまうことがあります。
台風の後などは、動きに異常がないか、普段以上に注意深くチェックしてみましょう。

 

重いシャッターのバネ調整は業者への依頼が原則

シャッターと植物

バネの緩みが原因でシャッターが重たく感じられる時には、バネの巻き上げ調整を行って修理する必要があります。
ただし巻き上げ調整は、怪我のリスクもあるため、安易に個人で行うことはせず、原則として専門業者に依頼してください。

 

安易なシャッターのバネ調整は事故に繋がることも

バネの巻き上げ調整を行う際に注意したいのは、バネの巻き込み事故です。

 

シャッターに使用されているバネの力は強く、人が巻き込まれたら簡単に骨折してしまいます。
最悪の場合では腕が飛ぶ大事故に繋がることもあります。

 

また、シャッターのバネはシャッターを動かすために重要な部品ですから、修理に失敗した場合は、より深刻な故障を引き起こすことも。

 

修理費用を節約しようと自身での修理を試みた結果、事態を悪化させて、結果的により高額な修理費用がかかってしまうというケースも起こり得ます。

 

安易に自分で修理をしようと考えるのは危険です。
プロの業者に依頼すれば、安全に正しい方法で修理することができます。

 

重いシャッターのバネを調整する手順

専門業者が修理を行う際には、まずスプリングシャフトが入っているシャッターケースを開けます。
次にスプリングシャフトのサビを落とし、オイルを注入してから、工具を使ってバネの巻き上げ調整を行います。
最後にふたたびシャッターケースを閉じれば、修理完了です。

 

文字で書くだけなら簡単そうですが、前述のようにバネの力は人の腕を飛ばすほど強いですし、シャッターケースもかなりの重量があるため、技術と知識のない人にできる作業ではありません。

 

バネの巻き上げ調整をともなうシャッターの修理は、プロの技術を持つ専門業者に依頼するべきです。

 

シャッターのバネを調整する費用

スプリングシャフトのバネを巻き上げ調整する場合の費用は、およそ8,000円~15,000円が相場になっています。
ただしスプリングシャフトそのものの交換が必要なケースではより費用がかかり、およそ70,000円ほどが相場。

 

スプリングシャフトに限らず、シャッターの修理費用は、調整で済むなら安価に抑えられ、交換が必要な場合は高額になります。
小さな不調でも「修理を依頼するほどではない」と甘く見て放置すれば、より深刻な故障を引き起こし、結果的に高額な修理費用を支払うことになるかもしれません。

日常的に点検やメンテナンスを行い、気になる箇所があったら、症状が軽いうちに修理を依頼しましょう。

 

>シャッターの修理内容と費用相場を詳しく解説

 

シャッターをメンテナンスし、バネの寿命を伸ばす

シャッターのさび

シャッターのバネ調整は、専門業者による修理が必要になるため、コストがかかります。
日々のメンテナンスでバネの寿命を伸ばし、修理が必要になる事態を未然に防ぐことで、コストを大きく抑えることができます。

 

シリコンスプレーで潤滑を良くする

自転車や家具、ファスナーなど、様々な場面で潤滑剤として利用できるシリコンスプレーは、シャッターのバネに対しても効果を発揮します。
シリコンスプレーを使用して潤滑を良くすることで、バネへの負担が減り、シャッターが重くなる事態を未然に防げます。

 

使用する際には、まずシャッターのゴミや埃などを取り除き、次にシャッターを閉めた状態でシリコンスプレーをスラットに吹きかけましょう。
その後、シャッターを何度か開閉することで、シリコンを全体に行き渡らせることができるのです。

 

定期的にシリコンスプレーを使用し、長く快適にシャッターを利用しましょう。

 

水洗いでシャッターの汚れを落とす

週に1度の簡単な掃除と、半年に1度の大掃除。これだけでもシャッターが重くなる事態の予防に繋がります。

 

シャッターのバネは、スラットやレールがスムーズに動くことで負荷やダメージを受けにくくなります。
シャッターを掃除して汚れやサビによる動きにくさを防げば、バネへの負担も小さくなるのです。

 

週1回の掃除では、水拭きをして埃や泥などの軽い汚れを落としましょう。
半年ごとの大掃除では中性洗剤を使い、水拭きでは落ちない汚れを落とします。
掃除の後には前述のシリコンスプレーで滑りを良くするとさらに良いでしょう。

 

シャッターの掃除は、バネへの負担を減らすだけではなく、様々なトラブルの予防として有効です。

 

 

シャッターのメンテナンス方法とは?お手入れの仕方やサビへの対処法も詳しく解説!!

 

シャッターのバネ調整まとめ

シャッターが重いときのバネの調整は、プロの業者にしかできません。
知識や技術のない人が無理して調整するのは、大変危険なので避けましょう。
シャッターの部品は重いものも多く、シャッターのバネ部分に触れることは大きな事故のリスクもあります。

 

しかし、個人でもバネを劣化させないためにできることはあります。
シャッターの掃除を定期的に行い、巻き上げやすくすることは、バネの負荷を抑える上で効果的です。
小まめに掃除をして、シャッターを良い状態に保ちましょう。

お問い合せ
コラム一覧へ戻る