シャッターの取り付けを検討中の方は、事前に種類や価格相場について把握しておきましょう。シャッター取り付け工事の方法や設置費用、シャッターのメリットなどを具体的に知っておくと、目的の効果がしっかり得られ、効果的コストパフォーマンスが高い方法を選べます。
シャッターの取り付けについて
シャッターの取り付けは、お店だけでなく、個人のお宅のガレージや窓などにも可能です。
防犯性と機能性の高さによって、個人宅でもシャッターを取り付けるケースが増えています。
個人宅でシャッターを設置する場所は、主にガレージと窓で、ガレージシャッターと窓シャッターではそれぞれに目的や種類、費用が異なります。
また、シャッターの素材や操作方法(手動・電動)によっても使い勝手や金額が違うため、シャッターの設置を検討する場合には自分の必要なタイプを絞りこむことが大切です。
シャッターを取り付けるメリット
シャッターを取り付けることで得られるメリットを解説します。
シャッターは、設置することで外部からのさまざまなリスクを軽減できる設備です。
シャッターを取り付ける利点を4つご紹介します。
防犯対策になる
シャッターは、防犯対策として効果的です。
外部からの不審者の侵入を防ぎ、家財などを守ることができます。
空き巣は、侵入しやすい家を狙います。、シャッターが設置してある家は、シャッターを破る必要があり、侵入しにくく感じられるため、狙われにくいのです。
窓にシャッターを取り付けることで、室内への侵入の妨げになりますし、ガレージシャッターが付いていれば、大切なマイカーも安心して置いておけます。
また、シャッターがあれば、自動車などへのいたずらも気軽にできません。
雨風から家(窓ガラス)や車を守る
シャッターは、雨風から家やマイカーを守るのにも役立ちます。
台風の飛来物による窓ガラスやマイカーの傷・破損、雨水の濡れや汚れからも守ってくれます。
台風の暴風は重量があるものや大きなものまで飛ばします。
こういった飛来物が当たれば、窓ガラスなどは簡単に割れてしまいますし、台風時の突然の窓の破損は修理もしにくく、被害が大きくなりがちなので、事前の対策が重要です。
遮熱・断熱効果がある
シャッターは、遮熱・断熱にも効果的です。
夏の暑さや冬の冷気を遮断し、軽減させてくれます。
夏は太陽光と熱を遮るためクーラーの効きが良くなり、冬は熱が逃げるのを防ぐため暖房効率が高まります。
昼の日差しもシャッターで遮れるため、お子様のお昼寝や夜勤の方の日中の就寝も快適です。
防音効果がある
シャッターを窓に設置することで、外部からの雑音を軽減できます。
工事の音や自動車のエンジン音、街の喧騒や台風の際の風の音など、不快な音に邪魔されずに室内で過ごせます。
逆に、室内の音や声も外に漏れにくいため、
テレビの音や子ども同士のけんかの声などで、ご近所の方に迷惑をかけてしまう心配も少なく安心です。
また、ガレージシャッターの場合には、ガレージ内での作業音を抑えられる点もメリットです。
家を守ってくれるから安心カニ~!
シャッターの種類
自宅に取り付けるシャッターは主に以下の2種類があります。
それぞれのシャッターでよく使われるデザインや素材についても詳しく見ていきましょう。
ガレージシャッター
ガレージシャッターは、ガレージに取り付けるシャッターです。
出入り口に設置して、人や動物などの侵入、風雨からマイカーを守ります。
出入りする時以外開閉しない上、家の前の壁面を大きく占めるため、その家のイメージに大きく影響するシャッターです。
そのため、素材やデザインにもこだわって、イメージ通りのものを選びましょう。
素材はアルミ、ステンレスが定番ですが、木製のシャッターもあります。
また、デザインとしては、定番の「スラットシャッター」をはじめ、パイプ状ですき間から光や風を取り入れられる「グリルシャッター」、シャッター上部だけパイプになっている「上部解放シャッター」などもあります。
ガレージシャッターは、電動シャッターの方が乗車したまま開け閉めできるため便利です。
窓用シャッター
窓用シャッターは、窓の外側に設置して、窓ガラスと室内を守るシャッターです。
窓ガラスが強風や飛来物で破損するのを防ぎ、室内環境を快適に保ちます。
種類としてはすき間なく完全に窓を覆うクローズドタイプ、風や光を通すスキマのあるスリットタイプ、スラット(羽)の角度を変えて、ブラインドのように使えるプラインドタイプがあります。
>シャッターの種類を分かりやすく解説!選び方のポイントも紹介します
シャッターの設置価格相場
シャッターの取り付けを検討する場合には、設置価格の目安を知っておくことも大切です。シャッター取付・修理の費用相場の目安は以下のようになっています。
ただし、あくまでも価格相場は目安に過ぎず、取り付け場所に応じた見積もりが必要です。
種類 | 価格相場 |
ガレージシャッター(手動) | 10〜25万円 |
ガレージシャッター(電動) | 30〜50万円 |
窓用シャッター(手動) | 8〜16万円 |
窓用シャッター(電動) | 10~35万円 |
ガレージシャッターの取り付け費用について
ガレージシャッターの取り付け費用は、窓用と比較して高額になります。
ただし、手動シャッターであれば10万円~のものもあるため、コストを抑えたい人は手動もおすすめです。
手動の場合には車の出し入れの際の開閉が面倒になりますが、反対に停電の時でもいつもと同じように使用できます。
電動シャッターは電動機能の分だけ金額が上がると考えてください。
手動と比べて高額ですが、老若男女問わずに快適に使えますし、自動車に乗ったまま開閉できる便利さは大きなメリットです。
窓用シャッターの取り付け費用について
窓用シャッターは、安価なものなら10万円前後で設置できます。
ガレージシャッターと同じく、手動より電動の方が高額ですが、電動は利便性も高く外側から開閉しにくいため、防犯面でも安心感があります。
そのため、高額にもかかわらず、手動より電動の方が人気です。
なお、窓用シャッターを2階以上に設置する際には、足場が必要となり、足場代も発生します。
そのため、設置する階によっては相場以上の費用がかかる恐れがあります。
シャッターの取り付け方法
シャッターの取り付けはDIYでできないことはありませんが、プロの専門業者に依頼した方が安心です。
シャッターは防犯や風雨のリスクから家や車を守るために設置するものですから、失敗があってはなりません。
そのため、取り付けはDIYより業者に任せて、正しく設置してもらうことをおすすめします。
・ガレージシャッターの後付けについて
ガレージシャッターは、ガレージ入り口にシャッターケースを取り付けて設置します。詳しい設置方法は別の記事で解説します。
・窓シャッターの後付けについて
窓用シャッターの後付けは、窓の外側にシャッターケースを設置して行います。
そのため、窓の形状や位置、屋根との兼ね合いで設置が難しいこともあり、注意が必要です。
窓シャッターの後付け方法については以下の記事をご覧ください。
>シャッターは後付けできる?窓にシャッターを後付けする際のポイント
シャッターの取り付けまとめ
シャッターの取り付けは、セキュリティの向上だけでなく、雨風や汚れから家を守る効果や、遮熱や防音などによる住環境の改善効果が見込めます。
ガレージにシャッターを取り付ければ、マイカーを盗難やいたずら、風雨の被害から守れますし、窓にシャッターを設置すれば、窓ガラスや室内環境を守ることができます。
シャッターといっても種類や素材は様々なので、目的や期待する効果などを元に選びましょう。
費用面では、どちらのシャッターも電動の方が高くつきますが、利便性を考えると電動の方が勝っています。
実際に設置する際には、得られる効果と使い勝手、コストを総合的に考えて、検討することが大切です。