シャッターの後付けは、2階と1階では費用や方法が異なります。
2階に取り付ける場合には、必要となる工程が増えることで、価格も上がることがあるので事前に詳細を把握しておいた方が良いでしょう。
2階へのシャッター後付けを検討する際に役立つ料金や方法、メリットなどの情報を紹介します。
シャッターの後付けは2階もできるの?
自宅の窓にシャッターを取り付けたいと思った時にまず気になるのが、後付けが可能か否かではないでしょうか。
基本的に窓へのシャッターの後付けは可能です。
新築の際には必要ないと思って取り付けなかった場合にも、後から取り付けられます。
ただし、シャッターを取り付けたいのが2階の窓の場合、窓の外がベランダになっていいない場合には足場の設置が必要となります。
また、窓の形状や屋根との距離など、シャッター取り付けに問題のない状態であることも重要です。
周囲の状況によってはシャッターの設置が叶わない場合もあるため、業者への確認が必要です。
>シャッターは後付けできる?窓にシャッターを後付けする際のポイント
2階の窓にもシャッターが必要な理由
2階の窓は、1階の窓と比較して侵入されにくそうなイメージがあるためきちんと防犯対策をしていない家庭も多いでしょう。そのため、2階の窓のシャッターの必要性について迷うこともあります。
しかし、2階であっても窓にシャッターを設置することには大きな意義があります。シャッターの役割、必要な理由として3つの重要なポイントをまとめました。
雨や風による飛来物から窓ガラスを守る
2階の窓のシャッターは、雨や風による飛来物を守るために役立ちます。
特に台風などの強風は、思わぬ重量の物を飛ばし、2階以上の窓ガラスに当てることもあるのです。
その場合でも、窓にシャッターがあれば、ガラスに当たることを防げます。
また、雨風の強い日にシャッターを閉めると、窓の外側の汚れも防げるので掃除の手間を軽減できます。
防音効果がある
窓のシャッターには防音効果も期待できます。
シャッターがあれば、雨音や風の音、車の音、道路工事の騒音、近所から聞こえる声などを軽減でき、快適に過ごせます。
シャッターに守られている安心感もあり、暴風雨の日も精神的にも安定して過ごせそうです。
また室内の音が隣家へ漏れるのも防げるので、小さな子供がいるご家庭でも安心です。
遮熱・断熱効果がある
遮熱、断熱効果もシャッターを取り付けることで得られる効果の一つです。
夏の暑さや冬の冷気が入り込むの防ぎし、室内を快適な温度にしてくれます。
また、強い日差しも遮って、太陽光による気温上昇やまぶしさ、床やたたみ・家具の日焼けも防げます。
エアコンの効き具合も良くなるため節電にも効果的です。
シャッターの種類によっては、日差しは遮り風だけ取り入れられるものや、日差しの入り込む量を調節できるものもあります。
防犯対策になる
シャッターは、設置する階層に関わらず防犯対策として役立ちます。
2階の窓からの空き巣の侵入リスクは、1階ほどではありませんが、ないとは言い切れません。
むしろ、無防備な2階を狙われることもあります。
特に周囲に侵入の足場になりそうな塀などがある環境では、容易く2階の窓まで到達されるかもしれません。
2階の窓にもシャッターが付いていれば、空き巣に目を付けられるリスクをかなり抑えられるでしょう。
シャッターの後付けを2階にするときの費用
2階にシャッターを後付けする時に気になるのが、工事にかかる費用です。
手動シャッターと電動シャッターの1カ所あたりの費用相場は以下の通りです。
種類 | 価格相場 |
手動シャッター | 6~16万円 |
電動シャッター | 10~35万円 |
手動シャッターの価格相場について
手動シャッターは、電動シャッターよりもリーズナブルです。
雨戸の費用よりはやや高くなりますが、手ごろな価格でシャッターを取り付けたい人にはおすすめです。
なお、基本の工事費とシャッター代金の他に、下地材のコストがかかることもあります。
窓枠の状態で必要性は変わるため、個々の窓で見積もりしてもらうことが必要です。
電動シャッターの価格相場について
電動シャッターの価格相場は、10万円以上~と比較的高額です。
また、窓のタイプやシャッターの種類などによって30万円以上かかることもあります。
モーターが付いている分シャッター本体が高くなり、電気工事などの施工費用も高くなるのが高額になる要因です。
ただし、利便性の高さから、電動シャッターは高額でも人気が高くなっています。
その他工事費用(足場代など)
2階以上の階の窓にシャッターを設置する際には、1階とは異なり、足場費用などの別の工事費用がかかります。
基本的には足場を立てますが、業者によっては梯子や高所作業車を使うこともあります。
足場よりも梯子や高所作業車は低価格で済む可能性がありますが、窓や窓の下の環境・状態によっては利用できません。
足場の費用は、2万円~6万円程度が相場です。
5メートル以上の高さでの作業では多くの場合必要となります。
2階に取り付けるときは、足場代がかかるカニ~。
シャッターの後付けを2階にする方法
シャッターの後付け工事を2階の窓にする際には、基本は専門業者を利用することになるでしょう。
高所作業があるためDIYはリスクもありますが、作業に慣れている人であれば可能です。
業者へ依頼する方法とDIYでする方法の2つについて解説します。
業者に依頼する
シャッターの後付けは、シャッター専門業者へ依頼するのが一般的です。
失敗しないシャッター修理業者の選び方としては、業者のタイプや規模ごとの強み・弱みを見極めること、目的や希望に合う業者を比較して選ぶことが挙げられます。
専門業者には、大手メーカー、施工職人さんが直受けで行う独立した修理業者があります。
また、業者を紹介するマッチングサービスもあります。
大手は安心感がありますが、価格は高めです。
一方、独立の修理業者は比較的安価ですが、対応エリアが狭く探しにくい点がネックとなります。
マッチングサービスは、地域のシャッター修理業者を紹介してもらえるサービスです。
提携している職人や地元業者が施工を行います。
マージンが発生するため、独立業者に直接依頼するのに比べると価格は高めになります。
いずれの業者に依頼する場合でも、複数の業者から見積もりを取り、比較して決めることが大切です。
DIYで自作する
2階窓へシャッターの取り付けは、自分でも可能ではありますが、危険が伴うため十分な注意が必要です。
シャッターを設置する窓にベランダがあれば安心ですが、それ以外の窓では落下のリスクがありますから、身の安全を確保し、注意深く施工にあたりましょう。
難しいと感じた場合には、専門業者に依頼してください。
DIYでシャッターを設置する際に大切なのは、正確さです。
取り付け位置の塗装剤や柱の位置、外壁の厚さ、漏水の有無などを確認し、設置の可否を判断しましょう。
また、家の構造や窓のサイズが設置するシャッターに合っているかも大切なポイントです。
施工では正しい位置に取り付け、防水処理など必要な処理も済ませます。
シャッターを後付けして安心・安全な暮らしを
シャッターを2階の窓に後付けすることで、より高い安全性が確保でき、快適に暮らせるようになります。
シャッターのない窓には、後付けを検討してみましょう。
2階の窓へのシャッターの設置では足場が必要となるため、1階の施工料金に足場代がプラスされます。
業者によっては足場以外の方法でコストカットしてくれる場合もありますが、窓や周辺環境によってできないこともあります。
2階の窓へのシャッター後付けはリスクもあるため、基本的には業者に任せる方法がおすすめです。
DIYで行う際には、安全に留意して正確に取り付けましょう。
難しいと感じたら安全を一番に考え、無理せず専門業者へ依頼してください。